玉村本店 志賀高原ビール「Tea for Two」(アルコール度数6.5%)
台湾で今最も勢いのあるブルワリーである臺虎精釀(タイフーブルーイング)と志賀高原ビールが協働した銘柄。
志賀高原ビールの定番のセゾン・ミヤマブロンドを基にして、台湾産の高山茶を加えています。
飲み始めに茶葉らしい甘味と渋味を感じ、飲み込むあたりからウーロン茶らしい香りも出てきて、それにふさわしい渋味は後味として残ります。渋味はビールの味わいとしては、国際的には少しでもあってはならないものです。
しかし私たちのように茶や山菜などを楽しんでいる身には、美味しさの一部になり得ます。また渋味にはうま味を強める効果があるので、ダシのきいたものやうま味のある魚介類や畜肉と合せるのもいいでしょう。
デシューツ「フレッシュスクイーズドIPA」(アルコール度数6.4%)
米国オレゴン州ベンドにあるブルワリーのIPA。
クラフトブルワリーとしては、2019年の製造量は全米11位でもあります。銘柄名が意味するところとしては「新鮮なホップ丸かじり、絞りたて」といったところでしょう。
フルーティーな味わいを想像しましたが、いざ口に含んでみると、松の葉のような香りがよく感じられました。パイナップルでも、松やにでもなく、です。筆者が好きな泡なしで注いだから、その特徴がよく出たのかもしれません。苦味も、米国のIPAと意識したほどは強くなく、どんな気分や体調でも最後まで美味しく飲み干せそうです。
ビールの香りの例えでたまに聞く「松の葉」を味わいを確認したい人にもおすすめです。
サッポロビール「サクラビール2020」(アルコール度数5%)
サッポロビールは「サクラビール2020」を6月16日に発売しました。
この銘柄はもともと、九州にかつて存在したビールメーカーである帝国麦酒が1913年から1942年ごろまで製造していた「サクラビール」を、現代風にアレンジしたものだそうです。帝国麦酒は1943年に、現在のサッポロビールの元となる大日本麦酒に合併されたので、両社には歴史上のつながりがあるのです。
口に含むとほんのりと香ばしさが感じられますが、味との差が面白い。どんな風に感じ取れるかは、記事末にあるテイスティング会で詳しく実施しますので、そちらもご覧ください。
協同商事 コエド「梅雨セゾン」(アルコール度数8.5%)
コエドが2015年に米国のストーン、ニュージーランドのガレージプロジェクトと協働して醸造した「梅雨セゾン」の改良版。
梅が使われているのは梅雨の名に合わせているだけでなく、コエドブルワリーがある埼玉県の関東三大梅林の一つ、越生地域の梅(白加賀)を使っていることもあります。
口に含むと梅や白ワイン、リンゴを思わせる香りが複雑に混じり合って感じられ、味は穏やかな甘味とほんのりとした酸味が感じられます。苦味はほとんど感じられません。後味はさっぱりで、この複雑な香りが見事に落ち着きます。アルコールの強さ、温かさも上品な範囲なので、次の一口に進みやすい。
バテレ「アンソカリス サワーIPA」(アルコール度数6%)
バテレは東京都奥多摩町に2016年に誕生したブルワリーで、最近の米国らしい特徴を持つ銘柄をよくつくっています。
オンラインショップでの不定期のビールの販売はすぐに売り切れてしまいます。感覚的な人気は、同じく通信販売が瞬時に売り切れることでも知られる山梨県北杜市のうちゅうブルーイングや、静岡市にあって周囲のクラフトビール人気をけん引するウェストコーストブルーイングに比肩するでしょう。これら3者はヘイジーオアジューシー(ホップ由来のフルーティーな味わいが強く出ているビアスタイル)を得意とすることでも共通しています。
今回飲んだサワーIPAは、名前の通りしっかり感じられますが、甘味もちょうどよくあるので、よくある「ただ酸っぱいだけの液体」に陥っておらず、この甘酸っぱさでもって最後まで楽しむことができました。何かははっきりと言い当てられませんが、柑橘類などの果物が混ざり合った香りも特徴的です。そして何より、こうした香り、味、そしてさっぱりとした後味までの全体のバランスが非常に優れています。
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