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「アサヒスーパードライ」発売開始から30周年記念! Vol.3~有識者が語る発売当時~

第3 回目では「アサヒスーパードライ」が発売された当時の様子を有識者がご紹介します!

公開日:2017年4月4日
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「私たちは絶滅危惧種だからね。」そんな言葉から始まったインタビュー。

「スーパードライが出る前からいる元営業担当者は多くが退職してしまった。今は私たちを含めて100名程しかいないのです。」

1980年アサヒビールに入社。1987年3月スーパードライが発売される7年前に入社した常務執行役員 営業本部副本部長 野原優 常務 に本日はお話を伺いました。
アサヒビール株式会社 (3015)

via アサヒビール株式会社

スーパードライが発売される以前

istockphoto (3017)

当時の東京・渋谷のアサヒのシェアは5%。

100軒の酒屋さんを担当に持っていたが、そのうち半分もアサヒビールは売っていなかった。

サッポロビールが恵比寿に工場を持ち、キリンビールは原宿に本社を持っていた当時、アサヒビールは非常に苦しい立場に立たされていた。

「私が3年で渋谷エリアのシェアを10%にしたのですが、その時の仕事は非常に楽しかった。」野原常務はそう語る。

「なぜなら、自動的に店から注文されるような人気商品『スーパードライ』はその時なく、自分が売らなければアサヒの商品は酒店さんや飲食店に入らなかった。つまり、自分の仕事の成果が手に取るようにわかったのです。」

入社当時、渋谷や恵比寿を駆け回った当時を、野原常務はそう回顧した。

「どこの店にアサヒが置いてあるか、あの頃はすぐにわかったものです。」

アサヒ生ビール誕生

アサヒビール株式会社 (3019)

via アサヒビール株式会社
しかし、当時の野原常務の状況を少し変える出来事が・・・。
それが「アサヒ生ビール」の発売です。

「1986年、アサヒ生ビールが発売されてから少しシェアが伸びました。それは売れない頃からよく飲食店や酒屋さんを周っていた結果だと思います。それで酒屋さんに顔を覚えてもらえたのです。アサヒの野原はよく来るが何も買ってあげられない。だから、新商品が出た時に買ってあげようという気になってくれたのだと思います。」

アサヒ生ビールは、日の出マークから現在のマークにし、味とラベルの変更を行った点。

コクがあるのにキレがある事を当時人気だったプロゴルファーを使用したCMで宣伝するなどした点も奏功し、アサヒビールの業績は改善した。

「1986年に樋口社長が就任して出した指示も『アサヒ生ビール』普及に非常に大きな役割を果たしました。樋口社長は『アサヒ生ビール』を酒屋さんに入れるために、酒屋さんにある古いビールを全部買いとり、今ある棚をすべてアサヒ生ビールにしろという指示を出したのです。今考えると、これは大英断でした。」

スーパードライ発売

アサヒビール株式会社 (3072)

via アサヒビール株式会社
そして順調に売り上げを伸ばしていた「アサヒ生ビール」発売の翌年(1987年3月17日)に、「アサヒスーパードライ」が発売となる。

「当初、飲食店・酒屋さんの反応は鈍いものでした。というのも前年発売のアサヒ生ビールがあるから、そんなに急がなくてもいいよという感じだったのです。」
「それから2,3ヶ月くらい経ってから一気に火が付きました。丁度その頃、マーケティング部に異動となってしまったのですが。」(笑)

ビアパレット編集部「アサヒ生ビールが当たったにも関わらず、すぐにスーパードライが発売となりました。現場・営業の観点ではどのように感じていらっしゃったのですか?」

野原常務「そうですね。アサヒ生ビールが発売されてアサヒビールが久しぶりに売上前年比増となりました。その点で営業力だけではなく、商品力がある商品がようやく出たという充実感があったのは確かです。正直、スーパードライが出たとき、あまり期待感はなかったのです。まずは売れるアサヒ生ビールを!とも思いました。」
酒屋さんの最初の反応もあまり良くなく「辛口」というコンセプトは日本酒のコンセプトでしょ。」といわれることもあったくらいです。

そんな酒屋さんたちの反応を良い意味で裏切り、アサヒスーパードライは空前のヒットを記録していく。

品不足に陥った時・・・

thinkstock (3028)

あまりの人気に品不足まで発生した「アサヒスーパードライ」。
その当時、野原常務はどのような立場でいたのか・・・・

「実は、私はスーパードライ発売から半年たった9月から、本社マーケティング本部で『レーベンブロイ』の販促を考えていたのです。(笑)つまり現場が大変な思いにいる中、本社でも現場でもスーパードライに関わることができず、寂しい思いをしていました。ただ、品不足の為、傍らで社員はスーパードライを飲まないようにとの指示を受けたことを覚えています。」
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ビアパレット編集部

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