ビールを愛する、 ISANA BREWING 千田氏
― ビールにはまったきっかけは、「小樽ビール」の醸造所を見学したこと
小樽へ旅行した時に、たまたま小樽ビールの醸造所を見学させてもらう機会がありました。そこでクラフトビールの説明を受け、クラフトビールの文化に初めて触れたんです。醸造所に併設しているレストランで、香り高いヴァイツェンを飲んだ時に、とてもフルーティーな香りで、「こんなビールがあるのか!」と思いました。そこからクラフトビールを意識して飲むようになり、ビアバーや醸造所に行くようになりました。
ビールを飲むときのスタイルは、“好きなビールを先に飲むこと”です。薄い色やアルコール度数が低いビールから飲む人もいますが、最後のほうになり酔っ払ってくると、味がわからなくなってしまうんですよね。だから、好きな黒ビールも早めに頼みます!
―クラフトビールは「造り手と飲み手が近いこと」が良い
クラフトビールは、“造っている人の顔が見える、飲んでいる人とも近い”というのはすごくいい文化だと思っています。だからこそ工場でつくるのではなく、ブリューパブでコミュニケーションの場を作りたいなと思ったんです。
2018年5月にISANA BREWINGを昭島にオープン
サラリーマンとして働いている時から、カフェを経営したいという妄想をしていました。小さな施設でビールをつくれると知ってから、コーヒーとビールを作ったら武器になると思い勉強を始めました。昭島でビール造りをしようと思ったのは、深層地下水100%で賄っている水道水が美味しかったからです。2018年5月に東京都昭島市にISANA BREWINGをオープンしました。
昭島は、商業圏が狭いのでなかなかいい物件が見つからなくて苦労しましたね。また、タンク等の機械はスロベニア製なので、日本向けに電気試験や改造をしないといけなくて時間がかかりました。
ISANA BREWINGの特徴であるナイトロのビール(柔らかい泡が表面を覆う窒素抽出ビールのこと)は、お店を開店する半年前に決めました。ブリュードッグのビアバーでナイトロの黒ビールを飲んだ時に、泡の細かさと美しさに驚きました。他のお店でもあまり置いていないので、自分の店で提供したい!と思いました。お店を開いてから、ビールをつくり始めた9月までの間は、他社のリアルエールを買ってきてナイトロで提供していました。日本で売っているリアルエールは一通り買って試してみました。
その際に気を付けていることは、醸造家さんの意図と違う提供方法なので、“ナイトロビールとして提供していいですか?”と必ずお伺いしています。その中にはごめんなさいと言われることもありますし、時にはこれをナイトロ化するとおいしいよと勧めてくれる所もありました。
ナイトロビールというと基本的には黒ビールというイメージですが、ISANA BREWINGでは、ペールエールでもヴァイツェンでもなんでもナイトロにして提供しています!他店では、二酸化炭素の力も借りて窒素を溶かしているところが多いのですが、当店では、純窒素を使っています。そのため、泡が落ち着くまで3,4分かかります。他では飲むことができないクリーミーな泡ができます!
ナイトロビールを知らない人もいるので、“とにかく泡がふわふわなので飲んでみてください”とオススメすると、ハマってくれる方が多いですね。もっとナイトロビールが流行ってほしいと思っています!
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