地域に根ざした 地元の方々に愛されるブルワリー
静岡県の県庁所在地である静岡市に住んでいる人は誰もが知っている静岡浅間(せんげん)神社。
地元の人からは「せんげんさん」と呼ばれ広く市民に親しまれている神社です。
この歴史のある静岡浅間神社の門前のすぐそばに、落ち着いた雰囲気でたたずむのが、静岡市内唯一のブルワリー「AOI BREWING」(以下、アオイ ブリューイング)です。
2014年に醸造を始めた新しいブルワリーと併設するビアレストランが、周囲の景色にしっくりと溶け込んでいます。
今回は、ビアパレット編集部メンバーの一人がブルワリーの「アオイ ブリューイング」と、併設したビアレストランの「BEER GARAGE」(ビアガラージ)に お邪魔してお話しを伺って参りました。
お話は、「アオイ ブリューイング」の福島マネージャ―から伺いました。
ご覧のようにとても趣のある外観です。
「このブルワリーの場所は、もともと古くから醤油の製造をしていた醸造所の倉庫として使われていた場所です。
いまから37年前に閉鎖されて以来、使われていなかった建物でした。
『壊すのは簡単だけどしのびない。リノベーションして何か活用できないか。』と考えられている時に、ブルワリーの開設場所を探していたアオイブリューイングのオーナーに紹介があり、歴史のある場所でできるならと即決だったと聞いています」と応対して頂いた福島さん。
左側:AOI BREWING 福島マネージャー
右側:BEER GARAGE 山本店長(後程ご登場いただきます。)
「アオイ ブリューイング」誕生秘話
オーナーの満藤氏が、仕事の関係で静岡に住むことになり、しばらくたったある時、「チェリービーンズ」というハンバーガーが美味しい飲食店経営を引き継ぐことになりました。
ビール好きということもあり、このお店で様々なビールを提供するようになっていきお店も繁盛、
その後、2店舗目となる「グローストック」というビールの樽が8種類、ボトルが100種類飲めるお店をオープンさせました。
この頃、ホワイトビールが大好きなオーナーがドイツビールで有名な『エルディンガー』が静岡では飲めないことや、香港に行った際に、『クローネンブルグ ブラン』という日本に未入荷の樽生のビールを飲んでその美味しさに感激し、「日本に無いのならば自分で作ってしまおう」と思ったことがビール醸造のきっかけとなっており、その想いが高まり「アオイ ブリューイング」を開設したのだそうです。
アオイ ブリューイングの「地元『静岡』に対するこだわり」
静岡県中部地区はサッポロビールの焼津工場があることから、比較的ビールを好む方が多いエリアです。
いま、クラフトビールの人気が高まっている中、静岡においても徐々にクラフトビールの認知度が高まってきています。
まず「アオイ ブリューイング」の「アオイ」について。
これはまさしく徳川家の家紋の「葵」からとられたものです。
静岡市は徳川家康とゆかりのある場所が数多くあります。
壮年、晩年期に自身の居としていた「駿府城」、家康のお墓がある「久能山東照宮」などなど。
それにともない、2005年に静岡市が政令指定都市となった際に、アオイ ブリューイングがある地域一帯は「静岡市葵区」と名付けられました。
「葵」へのこだわりはまだまだあり、アオイ ブリューイングのオリジナルビールグラスにも「葵」の御紋がプリントされています。
どうしても「葵」にこだわりたく、使用許可を取って使用しているとのことです。
アオイ ブリューイングの「ビールへのこだわり」
福島さんにアオイ ブリューイングのビールへのこだわりを伺いました。
訪問時(2017年1月下旬)のアオイ ブリューイングの定番ビールは4種類。
その中の一番人気は「zen-infused OCHA ALE(お茶エール)」だそうです。
言わずと知れた、静岡県はお茶の産地。
アオイ ブリューイングのお茶エールは掛川産の深蒸し茶を使用しており、お茶エールは、掛川のお茶メーカー㈱山英の専務さんがアオイ ブリューイングのオーナーに声をかけたことによって生まれました。
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